COLUMNコラム

会社の成長と組織化

スタートアップ経営者のみなさんが最初に仲間内で起業して、

だんだんと仲間が増えて行ったときに最初につまずくのが

この「組織化」ではないかと思います。

 

組織化とは、「まとまりのない個々のものを一つの組織にまとめること」

と定義づけられています。

 

この組織化に関して、

最近の若い経営者の方々を見ていると、

「和」「調和」「チームワーク」を重んじて、チームメンバーに差を付けずに、

組織体系をフラットにされる方が多い印象があります。

 

もちろん、フラットな組織には数多くのメリットがありますが、

個人的にはどこかのタイミングで(だいたい15~20名くらいまで増えたら)

組織を階層に整えるべきだと考えます。

 

それは、フラット組織には以下のような弊害が考えられるからです。

・指揮命令系統が全てトップに集中してしまう

⇒経営者が事業成長に集中できない

・責任の所在が曖昧になってしまう

⇒何か問題が起きたときに個々の精神的、肉体的ストレスが多くなってしまう

・人事評価が難しくなってしまう

⇒常に経営者一人が全てのメンバーの頑張り、成果を見ていられない

 

また、そもそも日本には大人数でフラットな組織形態はまだまだ少なく、

複数社を経験されている方からすると、大人数のフラット組織で

・どう立ち回るべきか

・どのくらい裁量を持っているか、持つべきか

が曖昧であったり、困惑してしまったりが出てくる気がします。

 

やはり組織規模の拡大を図る上では、(少なくともあと数年は)

階層化が不可欠ではないかと思います。